Excelのセルに数式を作成する際、「相対参照で数式を作成する」「絶対参照で数式を作成する」「複合参照で数式を作成する」と3つのパターンがあります。
数式を作成すると、何も指定しなければ相対参照で作成されますが、参照を指定するというのはどういう意味なのかも解説します。
Excelで作成する数式とは何か
数式とは、セル内に四則演算を使用してつくられた計算式のことを言います。
四則演算は乗算や除算、べき乗などがありますが、演算子を以下にまとめてみました。
また、数式を作成するときにはセル内にイコール(=)を入力してから数式を作成します。
演算の種類 | 演算子 | 数式の例 |
---|---|---|
加算 足し算 | + プラス | =A1+A2 =7+6 |
減算 引き算 | − マイナス | =A1-A2 =7-6 |
乗算 掛け算 | * アスタリスク | =A1*A2 =7*6 |
除算 割り算 | / スラッシュ | =A1/A2 =6/3 |
べき乗 ◯乗 | ^ キャレット | =A1^A2 =2^2 |
そもそも相対的というのはどういう意味なのか
相対的という言葉を辞書で調べると、「他との関係において成り立つさま。また、他との比較の上に成り立つさま。」と書いてあります。
わかりやすく言うと「それと比較して」といった感じでしょうか。
例えば、車で時速100kmで移動していたとします。
となりの車が時速90kmだったとすると、相対的に自分の車が10km速く動いているということになります。
これが相対的という意味です。
相対参照で作成する数式はコピーすると式がズレていく
それでは、相対参照で式を作ってみましょう。
例えば、「単価×数量」といったような場合には相対参照で作成するケースが多いです。
下図では、E6セルに部署ごとの「取引単価×件数」を相対参照で作成した例です。

このような数式を作成した際、オートフィル機能を使って数式をコピーします。

相対参照指定した数式をコピーすると、数式がズレます(対象となるセルが下に移動するので、数式に指定された参照式も自動的に変更される)。
数式の参照方法は3つあります
数式の参照方法は、この記事で解説をしました相対参照の他に、常に固定される絶対参照と、相対参照と絶対参照を組み合わせた複合参照の3つの参照方法があります。
絶対参照についてはこちら
複合参照についてはこちら