Excelで数式を作成するには相対参照で数式を作成する方法と絶対参照で作成する方法の2つがあります。
相対参照と絶対参照を組み合わせたものを複合参照と呼び、$A1やA$1のように指定します。
どういうときに複合参照を使用するといいか
セルに数式を作成しコピーする場合、縦方向(列方向、下方向)もしくは横方向(行方向)へコピーするケースが多いように思いますが、縦横共にコピーをするような場合、列または行のどちらかを固定すべき場合に複合参照の数式を作成します。
複合参照を使った数式を作成するには、下図でいう太矢印の縦横方向へコピーする際に注意しましょう。

複合参照の練習をしてみましょう
以下のように九九表を作成することを考えてみましょう。
B2セルに「1×1」の計算式となるよう「=A2*B1」と入力します。
B2セルの数式をB2〜J10にコピーをすることを考慮し「=A2*B1」の数式を複合参照指定してみましょう。

数式は「=$A2*B$1」となり、複合参照指定(今回の場合は、A列と1行目を固定)にします。

このように指定することで、固定すべきところは固定され、コピーした際にズレてほしいところはズレる(相対的に数式が参照される)ようになり、一度に数式をコピーすることが可能です。
F4キーで$のつける位置を指定する
数式に絶対参照の$マークを付けるにはキーボードのF4キーを使用します。
F4キーを0回押す→相対参照(例:A1)
F4キーを1回押す→絶対参照(例:$A$1)
F4キーを2回押す→複合参照(例:A$1)
F4キーを3回押す→複合参照(例:$A1)
複合参照にする場合は、F4キーを2,3回押して指定しましょう。
相対参照と絶対参照の数式について
相対参照と絶対参照についての解説はこちらの記事をご覧ください。
Excelの相対参照についてわかりやすく解説!
絶対参照($マーク)で数式を固定する方法を解説!